2004.10.15

驕れるものも久しからず

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アメリカの広告は身も蓋もないストレートな内容をユーモアでうまく包んで表現していておもしろい。業界1位ではなく、2番手以降の会社の広告に特におもしろいのが多い。これはアメリカでの宅配便3番手、DHLのNewsWeek誌での広告。

 ローマ帝国。大英帝国。FedEx帝国。
 驕れるものも久しからず

業界首位のFedExを大きく持ち上げておいて、現在の自社がかなわないことを認めた上で「な〜に、FedExだってそのうち落ちぶれるさ。それが歴史の必然だもん」と茶化している。この広告の末尾にはWE MOVE THE WORLDと来たモンだ。
テレビCMもおもしろくて、FedExとUPSの配達員が先を争って荷物を集配していると、そこにさっさと仕事を片づけたDHLの配達員がゆうゆうと帰って行くというのやFedExとUPSの配達車が遮断機の下りた踏切を挟んで睨み合っていると、そこにDHLの黄色い配達車を満載した貨物列車がすごいスピードで通過するというもの、それからFedExの社員が休暇を取ってバカンスに行くと行った先々でDHLの黄色いマークが目に付くのが嫌で、ここなら大丈夫とばかりにパラセールで海の上を飛んで安心していると、眼下にDHLの黄色いコンテナを積んだ大きな貨物船が通ってガックリしてしまうというもの等々。ことあるごとに競合他社を虚仮にする広告なんだけど、コミカルな味付けであまり嫌みは感じない。こういう広告がカラッとしていて湿度を感じさせないのは、いかにもアメリカらしい。とは言っても競合他社にしてみれば、穏やかじゃないとは思うのだけど。でも、このCMシリーズ、長く続いているところをみると、金持ち喧嘩せずというか、大手の余裕というか、FedExからのクレームはないのかな。

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2004.05.12

Buy 1, Get 1 Free!

アメリカの物価は基本的に日本より安いです。特にアメリカ産の農産物は原価はタダなんじゃないだろうかと思うような値段が付いていることがあります。ジャガイモやタマネギなどは一番小さい袋でも結構な量があって使い切れずに腐らせたりしちゃいます。
他にもガソリンは半額以下だし高速道路は基本的にタダだったり。衣類や日用雑貨も安いです。映画もCDも半額くらい。日本より割高に感じるのは中古の日本車(人気があるから)と車の保険(事故が多いから)と所得税くらいかなぁ。
これらの価格差はその社会が商品の原価および流通コストをどう考え、どう受け入れ、どう処理するかということなんでしょう。例えば、日本でも高速道路の料金を無料にしたり、ガソリンの税率*を下げたりすれば流通コストが下がって物価が安くなると思います。もちろん、この場合、高速道路のメンテナンス費用やガソリン税減少分は別の財源で負担しなくてはならないのですが。
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スーパーのチラシやファーストフードのディスカウントチケットでよく見かけるのが、「Buy 1, Get 1 Free!」、つまり「1個買えば、もう1個タダ!」。僕としては2個もいらないから1個で半額にして貰いたいんだけどなぁ。

*なにしろ日本ではガソリンに5つの税金がかかっていて、ガソリン1リットル当たり56円以上が税金です。内訳を書くと原油関税0.215円、石油税2.04円、ガソリン税53.8円(揮発油税48.6円+地方道路税5.2円)、それに消費税。

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2004.03.21

職場のイベント

僕の職場は巨大でたくさんの人が働いていますが、僕の部署は人数も少なく、家庭的な雰囲気で仕事しています。昨日は、ボスの奢りでランチを食べに行きました。こちらでは歓迎会、送別会等の職場のイベントは日本と違って主に昼にやるようです。もちろんアルコール抜き。夜は親しい人と過ごす時間ということなんでしょう。皆さん、プライベートと仕事をきちんと分けて、プライベートを大切にした付き合い方をしているようです。これは変な湿っぽさがなくてスマートなやり方だなぁと思います。

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でも、せっかく自家製造のビアホールに来たのにビールが飲めないのは飲兵衛としては少し寂しかったり

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2004.03.19

定期購読

雑誌を年間契約して出版元から直接、定期購読するという制度は、もちろん日本にもあるのですが、アメリカでの定期購読でびっくりするのが、その割引率の高さ。
日本では雑誌を年間契約で定期購読しても値引きはせいぜい送料無料というくらい。場合によっては送料が必要で本屋に行った方が安いということになりかねません。ところが、アメリカでは定期購読での送料はもちろん無料。値引きは3割4割当たり前!ちなみに僕が購読しているMacWorld誌は1年契約の場合64%引き。通常料金の半額以下。つまりですね。本屋で5冊買うお金で12冊宅配してくれて、おつりが来るということなんです。契約期間が長ければ割引率も増してさらにお得。
どうしてこんな値引きができるのか、また、日本では、なんでできないのか、僕は両国の本の流通機構に関する知識を持たないので理由はわかりませんが、出版元と流通機構との力関係みたいなことなんでしょうか。

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そういえばMacWorld日本版って昔あったよなぁ

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2004.03.16

ペーパータオル

トイレで手を洗った後、アメリカ人はハンカチで手を拭かないというと驚きます?少なくともこの3ヶ月半、僕が職場のトイレで観察した分では、ほぼ100%の人がハンカチは使いません。
どうも、アメリカではハンカチは洟をかむ、または、涙を拭くものであって、濡れた手を拭くものではないようです。せっかく洗った手をハンカチなんかで拭くと汚れちゃうよってところなのでしょうか。それからハンカチは年寄りが使うものというイメージがあるそうで、若い女性にハンカチの贈り物というのは相応しくないらしいです。これも日本での感覚から言うとちょっと意外。
じゃあ、トイレで手を洗った後どうしているかというと、ペーパータオルで拭くんですねぇ。これもこの3ヶ月半、あちこち見た限りでは、公共のトイレでは、ほとんどのトイレにペーパータオルが設置されていました。ペーパータオルは置かずにハンドドライヤーだけを設置というのは、ほとんど見かけなかった。このペーパータオル、日本で見かける白いのを想像してはいけません。薄く茶色がかった、昔の藁半紙のような色です。まあ、手を拭く役には充分なのでいいのでしょう。それでも設置とゴミ処理に結構お金が掛かると思うんですけど。

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うちのトイレにペーパータオルは....置いてません

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ヤード・ポンド法

アメリカ生活での戸惑いの続き。それは単位系。
ISO (国際標準化機構)はメートル法、SI 単位系、いわゆるメートル法を使うように、つまり、長さ(meter)、質量(kilogram)を基本単位とするように勧告しているにもかかわらず、アメリカはいまだにヤード・ポンド法に固執している。学術論文はSI単位系に統一されているし、商品の表示には両方併記が増えているみたい。しかし、一般人の生活にはメートル法は全く普及していない。inch→feetは12進法、ounce→poundは16進法だし、どう考えてもメートル法の方が合理的で使いやすいと思うんだけど。

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道路の速度制限や距離表示、自動車のメーターもmile表記。頭の中で一旦変換しなくてはいけないのでどうしても反応が遅れちゃう。mile→kmは単純に1.6倍すればいいだけだからまだいいけど、同じ長さでも、例えば身長だとfeetとinchで表記するから172cmは172÷30.5で5余り19.5、19.5÷2.54=7.7 つまり、5feet 8inches ということに。何故か5.64feetとは言わないのね。しかも、長さも場合によっては1yard=3feet というのが混じってくるから、もう大変。温度に至っては華氏(℉)→摂氏(℃)は、華氏から32を引いて2で割りそれに1.1を掛けるというもの。天気予報で「明日の日中は70℉で過ごしやすいです」って言われても、70(℉)-32=38、38÷2=19、19×1.1=20.9(℃)という計算の後で、「うん、なるほど過ごしやすそうだ」って、その頃には天気予報は終わってるよ。やれやれ。
ISOはアメリカにもメートル法の実施を求めているけど、アメリカ人がメートル法を使うようになる日は来ないのではないかと思います。多分。

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2004.03.13

小切手

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アメリカでの生活で最初に戸惑うことのひとつは買い物の支払い。現金で支払うことや送金に銀行振込を使うことはあまりない。額の多少に関わらず支払いはクレジットカードか小切手がほとんど。送金も小切手を郵便で送付することが多い。しかも普通郵便。大丈夫なのかとちょっと心配しちゃうんだけど、こっちの人は全然気にしてないみたい。ふむ。
小切手帳なんて日本では自営業以外の人には馴染みが少ないと思うけど、映画でも小切手を書くシーンによくお目に掛かるように、こちらでは個人小切手は必需品。もちろん、僕も日本では小切手なんて使ったことなかったから、最初はドキドキ。書き方にちょいと作法があるのだけど、もちろん最初はわからないから教えて貰いました。でもいい歳して小切手の切り方も知らないというのは、アメリカ人にとっては意外なことのようで。
金額を書いてサインして、こんな紙切れでものが買えるなんて何だかちょっと不思議。でも、よく考えてみたら、普段使っている紙幣だって前もって金額が印刷されている以外は似たようなもんだね。そう言えば、知ってました?日本のお札には日本銀行印が印刷されているけど、アメリカのお札には財務省出納局長と財務長官のサインが印刷されています。文化の違いがここにも。
ドラマなんかで「君の好きな額を書きなさい」と金額が空欄の小切手を渡すシーンがあるけど、一度でいいからそういう目に会ってみたいなぁ。

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