« Leica M9-P / DR Summicron f2/50mm | トップページ | 樹木 »

2011.10.06

来年の手帳〜無印よ、どこへ行く

P1010598s
分刻みのスケージュールとは無縁の僕はスケジュール帳は2002年から無印良品のB7サイズのいちばん薄い見開き月間のみのやつと決めて使って来た。この手帳には、見やすくデザインされた曜日と祝日以外の情報はなかった。つまり、必須の機能のみを上質のデザインで供給し、それ以上必要なものがあれば、それはユーザーが追加するという無印良品の思想を最も具現化している商品だったと思う。と過去形で書くのは、2012年の手帳がそれを台無しにする残念なものになっていたからだ。

P1010602s2
手前が来年2012年、奥が今年2011年の手帳の10月のページである。使う上で気になる変更点は、1. 数字のフォントが細いものに変わった。2. 日付が升の上中央から右下に移動した。3. 1日の升の幅が22.5mmから20.5mmへと約9%、高さが17.5mmから16.5mmへと約5%小さくなった。4. 右上に前月と翌月の小さなカレンダーが付いた。5. 新月、上弦、満月、下弦の月の満ち欠けが付いた。6. 大安や仏滅などの六曜が付いた。

フォント変更と升の中の位置、さらには六曜の追加によって日付の数字の視認性は明らかに低下した。さらに升が小さくなった上に六曜が付加されたことで、1升に書き込める情報量が減少した。そもそも無印の手帳のユーザーでいつも六曜が必要な人がどれくらいいるのだろうか。必要な人は自分で必要な日に書き込めば済むのではなかろうか。不要と言えば右上の先月・翌月のカレンダーもいらない。手帳のページを1枚めくればいいだけの話である。そもそも小さすぎて老眼が進んだ目には役に立たない。

無印良品のコンセプトは、便利かもしれない、売れるかもしれないというメーカー側の論理で追加された本質的でない機能によって本来の機能がかえって使いづらくなってしまった肥大したデザインに対する対案ではなかったのか。肥大した機能を捨て、必須の機能に絞り込むことによってユーザーの立場に立った上質な使い心地を目指すものでなかったのか。2012年の手帳を見る限り、そのコンセプトは失われつつあるように思う。それが他の商品にも波及することがないことを、そして、2013年の手帳が2011年以前のシンプルなデザインに戻っていることを切に願う。

|

« Leica M9-P / DR Summicron f2/50mm | トップページ | 樹木 »

文房具」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15724/52919755

この記事へのトラックバック一覧です: 来年の手帳〜無印よ、どこへ行く:

« Leica M9-P / DR Summicron f2/50mm | トップページ | 樹木 »