« Rolling Stone 1000号記念誌 | トップページ | チェリー・バニラ »

2006.06.04

二年間の休暇

06hrf01547s
フロリダから帰ってきて以来、リッチモンドは連日30℃超の暑い日が続いていたが、金曜の雨のお陰か、ようやく暑さも少し落ち着いた。それでも少しずつ本格的な夏の到来を感じるこの頃。

夏の到来を感じる頃になると、日本では「十五少年漂流記」という題で知られるジュール・ヴェルヌの冒険小説を思い出す。原題は「Deux ans de vacances」。直訳すると「二年間の休暇」。福音館書店からこのタイトルで全訳が出版されており、それを読んだのはもう30年以上前の夏休みのこと。

「二年間の休暇」という言葉の響きが好きで、けれども、大人になってからはそんな長い休暇など望むべくもないと思っていた。しかし、アメリカでの生活を思い返してみると、これはある意味2年以上に及ぶ長い休暇だったのではないかと思う。プライベートではこの期間に思いがけずも義父や母と永遠の別れをすることになり、辛い思いもしたが、仕事の面では周囲にも恵まれ精神的にとてもリラックスした期間だった。誇れる程の成果はないが、言葉の壁を乗り越え、職場ではいろんな場面で頼りにされるようになったと自負する。

実は日本での就職が決まり、3週間後にはここを引き払うことになった。既に荷物の一部は日本に送り出し、家具・調度品のいくつかは引取先も決まった。これから2年半を過ごしたこの部屋のものが少しずつ減っていき、3週間後には元の空っぽの状態に戻ることだろう。

次の赴任先は全く土地鑑のないところだし、新しい職場もどんな雰囲気かわからないけど、2年半前に日本での仕事を辞め、スーツケース1個とiBook1台、そしてカメラ3台を持って、日もとっぷり暮れた冬のリッチモンド空港に降り立った時のことを思えば、まぁ何とかなるかなとも思う。日本に帰るカウントダウンが始まった今は2年半に及ぶ長い休暇を終え、そしてまた新しい冒険に踏み出す気分。

04cd00118l
2年半前に荷造り中のスーツケースに居座り、邪魔をするモンちゃん。
モンちゃんはこの頃既に体調を崩していたけど、僕の渡米後すぐに逝ってしまいました

|

« Rolling Stone 1000号記念誌 | トップページ | チェリー・バニラ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

朋子さん、お久しぶりです。
猫ってこういう微妙に浅い箱が好きですよね。
モンちゃんは今でもしっかり記憶の中で生きています。

朋子さんにもモンちゃんのご加護がありますように。

投稿: 伊勢板 | 2006.06.07 13:11

モンちゃん……。いれものに入るのは
ニャンコの十八番ですね。
きっと、渡米中もこれからも伊勢板さんを
見守っているんでしょう。
モンちゃん、とってもかわいいですね。
ひと目見たときからうっとりしています。

日本に戻られてからも、モンちゃんの
ご加護がありますように(私も!)。

投稿: 朋子 | 2006.06.06 20:40

凱旋という程華々しいことは何もないのです(苦笑
その後何回もアメリカと日本を往復したけど、スーツケースの片隅にまだモンちゃんの毛が残っています。

投稿: iseita | 2006.06.06 07:45


taiちゃんの凱旋みやげ話に期待!環境が変わるので、リラックスもいれてくださいね。モンちゃんが守ってくれてたのかなあ...スーツケースのなかにはいってまた日本まで無事につれてきてね。ついでにW杯というわけにはいかないよね?

投稿: DD | 2006.06.04 22:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Rolling Stone 1000号記念誌 | トップページ | チェリー・バニラ »