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2006.06.23

最後の朝

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昨日は荷物を出した後、知人宅に泊めて貰うつもりだったけど、もう少し片づけをしておきたいと思い、結局、2年半前と同じ何もない空っぽの部屋で寝た。

今日は職場に行って退職の事務手続きと午後は会議室で僕の送別会。今夜はホテル泊で明日の午後の飛行機で日本へと向かう。

写真はこの部屋で迎える最後の朝、最初に差し込んできた朝日。

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2006.06.19

壁〜廃墟

壁と窓の関係は微妙だ。共に内と外を区切る働きを持ちながら、窓があっさりと時間の力に負けて外の空気や光の侵入を容易に許してしまったのに対して、壁は頑なに内部と外部を隔ててきた。しかし壁のその頑なさも老獪な自然の力によって少しずつ緩んできている。

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左側に見える壁の向こう側に大量の水が押し寄せ、その水は水車を回した後で下に向かい元の川に排出されたようだ。稼働していた頃は気の遠くなるような圧力を支えてきたのだろう。

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金属も少しずつ形を失い、土に還りつつある。

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何が何でも空間を落書きで埋め尽くそうという執念には恐れ入る。

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2006.06.17

窓〜廃墟

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廃墟の窓から外の世界を見る。
ガラスの落ちた歪んだ窓枠で囲われることで見慣れた風景の位相が少しずれている。もう少し陽が傾いた時間に行けばさらにズレが大きくなるのだろうが、ズレに囚われてしまうことが怖くて行けない。

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ここはこのブログにも何回か出てきたJames川の中洲Belle Isleにある水力発電所の跡。3機の発電機を備え1904-1963年の期間には市内を走る路面電車に電力を供給していたとのこと。しかし、操業を止めて既に40年以上が経過し、あちこちがじんわりと植物を始めとする自然の力に浸食されつつある。

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2006.06.12

Nobody Knows

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リッチモンド大学外国映画上映会。本日の出し物は是枝裕和監督作品「誰も知らない(Nobody Knows)」。
この2年の間で上映会で日本映画が掛かるのは初めて。英語字幕付きでの上映だけど、字幕なしで理解できるのはありがたい。実際に起こった事件に触発されて作られた映画。主演の柳楽優弥くんがカンヌ映画祭で主演賞を取ったことで話題になった。いい映画なんだけど、中盤当たりから主人公の苛つきが伝染し、こっちまで妙にイライラしてきた。

この映画に出ている韓英恵ちゃんも柳楽君に負けないくらい強い目をしていた。いいね、この子。重松清原作の「疾走」にヒロインのエリ役で出たらしい。小説はしばらく前に読んでいたのだけど、今日の映画を観て、彼女、エリ役にぴったりはまるだろうなと思った。日本に帰ったら「疾走」も観てみよう。

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写真はリッチモンド大学の構内。ここの上映会に来るのも今日が最後かな。何につけても「ここにももう来ないのだろうな」とか「これももう食べることはないな」とか、しみじみと思う今日この頃。

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2006.06.07

落とし物

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夕方、涼しさに誘われて近所を散歩するとこんなものが落ちていた。
あ、最後のは別に落ちている訳ではないか。

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2006.06.06

チェリー・バニラ

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アメリカ人はチェリーとバニラ好き。
という訳でハーゲンダッツだけでなくダイエット・コークにもチェリー・バニラ風味。

そろそろサクランボの季節。
アメリカのスーパーは、端境期には南米から仕入れるせいか、青果コーナでさえほとんど年中同じ品揃えなのだけど、チェリーだけは旬にしか出てこない。アメリカで数少ない旬を感じさせる果物。

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2006.06.04

二年間の休暇

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フロリダから帰ってきて以来、リッチモンドは連日30℃超の暑い日が続いていたが、金曜の雨のお陰か、ようやく暑さも少し落ち着いた。それでも少しずつ本格的な夏の到来を感じるこの頃。

夏の到来を感じる頃になると、日本では「十五少年漂流記」という題で知られるジュール・ヴェルヌの冒険小説を思い出す。原題は「Deux ans de vacances」。直訳すると「二年間の休暇」。福音館書店からこのタイトルで全訳が出版されており、それを読んだのはもう30年以上前の夏休みのこと。

「二年間の休暇」という言葉の響きが好きで、けれども、大人になってからはそんな長い休暇など望むべくもないと思っていた。しかし、アメリカでの生活を思い返してみると、これはある意味2年以上に及ぶ長い休暇だったのではないかと思う。プライベートではこの期間に思いがけずも義父や母と永遠の別れをすることになり、辛い思いもしたが、仕事の面では周囲にも恵まれ精神的にとてもリラックスした期間だった。誇れる程の成果はないが、言葉の壁を乗り越え、職場ではいろんな場面で頼りにされるようになったと自負する。

実は日本での就職が決まり、3週間後にはここを引き払うことになった。既に荷物の一部は日本に送り出し、家具・調度品のいくつかは引取先も決まった。これから2年半を過ごしたこの部屋のものが少しずつ減っていき、3週間後には元の空っぽの状態に戻ることだろう。

次の赴任先は全く土地鑑のないところだし、新しい職場もどんな雰囲気かわからないけど、2年半前に日本での仕事を辞め、スーツケース1個とiBook1台、そしてカメラ3台を持って、日もとっぷり暮れた冬のリッチモンド空港に降り立った時のことを思えば、まぁ何とかなるかなとも思う。日本に帰るカウントダウンが始まった今は2年半に及ぶ長い休暇を終え、そしてまた新しい冒険に踏み出す気分。

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2年半前に荷造り中のスーツケースに居座り、邪魔をするモンちゃん。
モンちゃんはこの頃既に体調を崩していたけど、僕の渡米後すぐに逝ってしまいました

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2006.06.02

Rolling Stone 1000号記念誌

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常々転がる石のように苔むさず生きていきたいと思っている僕ですが、その転がる石の師匠筋に当たるRolling Stone誌が1967年11月9日号以来の1000号記念だそうです。記念号の表紙は豪華に3D仕様。延べ154名のRolling Stone誌に関わりのあった達があたかもThe Beatles の Sgt. Pepper's... のジャケットのごとく並んでいます。

最近、こういう企画ものを目にして最初に思うのは、「あぁ、オレも年取ったな」...

一緒に写っている Jacob's Creek のボトルは日本にいるときから愛飲していたオーストラリアのワイナリー産のスパークリングワイン。多分、日本でも1500円程度で買えると思いますが、これはなかなかお勧めです。このワイナリーのワインはスパークリングの他にもカベルネソーベニヨンなんかもコストパフォーマンスがいいと思います。最近は1人で1本空けるのはだんだん苦しくなってきました。

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