« 「いやげもの」は世界を覆う | トップページ | Rolling Stone 1000号記念誌 »

2006.05.30

もうひとつのホワイトハウス

06hrf01553s

アメリカ合衆国の首都ワシントンDCに大統領公邸のホワイトハウスがあることは、みなさんご存知でしょう。ところが、あまり知られていませんが、僕の住むリッチモンドにも職場のビルに隣接してホワイトハウスがあります。

19世紀半ば、奴隷制存続を主張して連邦を脱退した南部諸州はアメリカ連合国を結成し、連邦に残留した北部諸州との対立を深め、ついには内戦が勃発します。これが南北戦争(American Civil War、1861-1865年)です。リッチモンドはこのアメリカ連合国の首都に定められ、大統領としてジェファーソン・ディヴィスが選出されました。そして上記写真の建物(元々はある医者の私邸)が大統領公邸・ホワイトハウスとして使用されました。

06hrf01551s

現在は博物館(The Museum of the Confederacy)の一部として公開されています。館内には南北戦争の経過と共に、戦争で使われた道具や資料が展示してあります。いくつか当時の軍服が展示してありましたが、どれもはっきり言ってジュニアサイズ。どれも僕でさえ着れない、もちろん標準的な現代アメリカ人は絶対無理。丈、幅共にサイズが小さくて驚きました。当時のアメリカ人はとても華奢な体格だったようです。

P1120800s

アメリカに来るまで僕の南北戦争に対する認識は奴隷制支持の南軍=悪、奴隷正反対の北軍=正で、正義が勝った戦争というものでした。しかし、リッチモンドの住民になったから南軍の肩を持つわけではありませんが、どうもそういう単純な図式で割り切れる戦争ではなかったようです。ちなみに南北戦争の両軍合わせた戦死者は約62万人。これは第一次世界大戦でのアメリカ人戦死者が5万人強、第二次世界大戦でのそれが約30万人であったことからも桁違いにアメリカ社会に深い傷を残したと想像できます。このことは現在に至るまで南北戦争を題材に数多くの小説や映画が作られてきたことからもわかります。さらにその影響は現代アメリカの政治状況にも及んでいるようです。

P1120806s
南部連合諸州の旗

|

« 「いやげもの」は世界を覆う | トップページ | Rolling Stone 1000号記念誌 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「いやげもの」は世界を覆う | トップページ | Rolling Stone 1000号記念誌 »