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2006.04.29

Instant Light – Tarkovsky Polaroids –

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最近はレンタルビデオのお陰で比較的容易に観たい映画を観ることができるようになったが、その昔、僕の学生時代にはなかなかそう言うわけにはいかなかった。そもそも大学を卒業するまでビデオデッキなんて贅沢品は持つことはなかった。それでその頃、観たい古い映画を観るためには名画座に望みの映画が掛かるのをひたすら待つしかなかった。そう考えるとビデオはラジオスターを殺しただけでなく、名画座にも引導を渡したということなのだろう。そうやって何度もスクリーンで観た映画というのは、家庭のビデオで観た映画よりも遙かに印象深い。タルコフスキー監督の「惑星ソラリス」もその印象深い映画のひとつ。そう言えば原作者のスワニフ・レムが先月26日に亡くなった。

この写真集はタルコフスキーがロシアとイタリアで撮ったポラロイド写真を彼の息子とイタリア人写真家が選んだもので、実は2004年に一度発売されるも、あっという間に売り切れ、入手不可になっており再版が待たれていた。

イタリアで撮影された部分は映画「ノスタルジア」の撮影の頃に撮られたものなのだろうか。写真から滲み出る雰囲気が映画のそれによく似ている。どの写真もすごく味わい深い。ポラロイド写真にここまでフィルム映画に似た味が出せるとは思いもしなかった。現在、ポラロイドはデジタルカメラに息の根を止められつつあるが、これらの写真の雰囲気はデジタルにはきっと永遠に出せないものだろう。

前日の日記で好きなタイプの写真を見ると影響されてしまうので、あまり見ないようにしていると書いたばかりなのに、今日、この写真集を見て、ヤバイなぁと思っている。フィルムが高いし、思ったような写真が撮れないからと日本の自宅の部屋の奥深くに仕舞っていたポラロイドカメラを引っ張り出してしまいそう。やはり、しっかり影響されてしまうようだ。

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アンセル・アダムス ヨセミテ・コレクション

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僕が写真とカメラをこよなく愛しているのは皆様御存知の通り。しかし、自分と同じようなスタイルの写真はあまり見ないことにしている。というのは、いいなと思った写真に影響されると意識的・無意識的に同様の雰囲気の写真を撮ろうとしてしまうから。

その点、先日の日記に書いたアンセル・アダムスの写真は心置きなくじっくり見ることができる。何をどう逆立ちしても彼のような写真は撮れないし、また、撮ろうとも思わないから。職場の大ボス(研究所長)は写真好きで会議室やその廊下にアンセル・アダムスの写真のポスターや複製がいくつか飾ってある。それを見る度にいいなぁと思い、ふと、オリジナル・プリント(プリントの品質を撮影者が保証しサインしたもの)はいくらぐらいするのだろうと思って調べてみた。

その結果は、$7,000〜10,000、邦貨で84〜120万円ほど。彼程の巨匠のオリジナル写真がその値段で買えるというのは、絵画の世界を考えれば安いのかもしれないが、やはり僕には1枚の写真に小型車1台分のお金を費やす程の思い入れと余裕はない。でも、印刷によるポスターでは原版を充分に再現しているとは言い難い。で、買ったのは、アンセル・アダムス協会の承認の下、彼の弟子が彼のネガを使ってプリントを焼いたもの。印刷じゃなく写真なので、さすがに情報量が多い。間近で細かい部分の陰影をたどっていると様々なことを考え、そしてそのうち何も考えなくなってしまう。

これだって今の僕にはちょっと贅沢な出費だけど、アメリカ滞在の記念ということで許してもらうことにしよう。

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2006.04.23

睡眠障害

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先週の日本への旅行が引き金になったか、それとも今月初めからのサマータイムのせいか、再び睡眠障害である。 時差ボケとはちょっと違うみたいだ。とにかく何時に寝ても4時間程で目が覚めてしまう。毎度のことなので、馴れているし仕事に支障があるわけでもないのだけど。

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夕方の薄暮が好きなので薄暮の時間が長いこれからの季節は、夕方から夜はいいのだけど、朝、無慈悲にとっとと明るくなってしまうのには閉口。

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2006.04.20

Dogwoodの季節

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一週間、リッチモンドを留守にしている間に少し花が残っていた桜はすっかり葉桜になり、それに代わってdogwood(和名:ハナミズキ)が満開になっていた。

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Dogwoodはヴァージニア州の州の花。日本でも見かけるが、元々ワシントンDCへの桜のお礼としてアメリカから贈られたのが最初なのだそうだ。

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Dogwood、つまり犬の木という名前の由来は、樹皮を煎じて犬の虫下しを作ったことに由来するらしい。 現在も犬の虫下しを作るのかどうかは知らない。

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陽が傾いた頃に見ると、まるでたくさんの蝶が木に群がって乱舞しているようにも見える。

Konica HexarRF/DR Summicron 50mm, Summicron 35mm (2nd ver.)/Fujifilm superia X-tra 400/

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2006.04.19

日本への旅行

先週1週間、日本に行ってました。
往路はリッチモンドーシカゴ間の飛行機が遅れたのを始め、シカゴー成田間も遅れ、乗り継ぎのためにシカゴおよび成田空港を走り回る羽目に。それでも何とか最初の目的地の川崎市に到着。

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東京だよ、おっかさん

川崎での用事を済ませた後、翌日は九州の実家での母の四十九日法要、そしてその翌日は体調を崩している叔母の見舞いに鹿児島へと週の前半は慌ただしいスケジュール。下関に帰り着いた週の後半は特に忙しくはなかったけれど、連日の雨模様に自宅周辺をうろうろするのみに終始。
そして月曜に再び機上の人に。

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機上から見たシカゴ中心部

復路は、乗り継ぎ時間に余裕があり、飛行機も定刻通り飛んで特にトラブルなく帰り着いたと思ったら... リッチモンドでスーツケースが出てこない。この2年半で日米間を8往復半したけれど、これで3回目のロストバゲッジ。シカゴ空港の物流システムには問題があると思うぞ。
で、スーツケースが我が家に届いたのが、今朝の午前4時半。時差ボケに更にトドメを刺されたという感じ。やれやれ。

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2006.04.08

最近買った写真集2冊

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The Portfolios of Ansel Adams
アンセル・アダムスは大型カメラを使ったアメリカの風景写真家。
ヨセミテ国立公園の写真は有名。
彼の写真には静謐な時間が閉じこめられている。

People in VOGUE - A Century of Portraits
この写真集は英ヴォーグ誌の100年にわたるポートレイト写真を集めたもの。写真を撮ることを趣味にしているものにとっては、いくつか載っているベタ焼きで撮影の流れがわかって興味深い。
この写真集、芸能人やファッション・モデルだけでなく、イギリス王族や政治家、画家、作家などの写真があってなかなか楽しめる。40年前のミック・ジャガーの写真が妙に可愛い。今の煮ても焼いても喰えない顔とは大違い。そういえば70年代のジョン&ヨーコの写真はあるけど、ビートルズの写真がないな。

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2006.04.03

楓の花

今日から夏時間。何となく体内時計の調子がずれている。

この頃、ハイウェイを走っていると緑の新芽に混じって真っ赤な葉をつけた木がたくさんあって何だろうと気になっていた。散歩していたらアパートの敷地内の木にも赤い葉を付けたものがあるのを発見。

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近づいて観察してみると赤いのは葉ではなく、カエデの実だった。

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ノンビリしたのはまだ花をつけていた。

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カエデの実はこれからだんだん乾燥して堅くなり、ある時期になると枝から外れ、プロペラみたいにくるくる回りながら落ちていく。その時に風があると風に乗って遠くまで飛んで種を広範囲にばらまく。

花よりも実の方が派手というのも、また人の力を借りずに勢力を拡大していこうという戦略もソメイヨシノとは対極にあっておもしろい。人間社会にも似たようなことがあるよなぁ。となんとなくしみじみ。

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2006.04.02

往く春を惜しむ

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今日は隣の研究室の人に誘われてワシントンDCに花見に行く予定だったけど、数日前から悪化の兆しのある持病の痛風のため左足が痛くて断念。少々無理をすれば行けないこともなかったのだろうけど、週末からの長旅を控えて大事を取った。最後の機会だったので行きたかったのだけど残念。

代わりにというわけでもないが近くのショッピングモールの桜を撮った。リッチモンドの桜はここ数日の暖かさで盛りを過ぎ、散り始めている。花の姿の移り変わりに季節の動きが見えるこの頃。

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アメリカでは今夜2時から夏時間。
明日の朝、目が覚めたら時計の針を一時間進めなくては。しばらくは朝眠い日が続くなぁ。

Konica Hexar RF/Summicron 35mm (2nd ver)/f2.8-AE/Kodak Ultra Color400

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