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2004.08.18

ALL THAT JAZZ

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Bob Fosseと言えば、最近は彼の舞台「Chicago」の映画化で話題になったブロードウェイの伝説の人(没年1987)。このALL THAT JAZZ (1979)は彼自身による自伝的映画。ここでのJAZZとは音楽のJAZZのことではなく、元々の意味である「つまらないもの、戯言、ほら話」というくらいの意味か。ミュージカル映画というと、ダンスシーンが始まるところが唐突で、妙にしらけてしまうことがあるけど、この映画ではRoy Scheider演じるところの主人公の幻想シーンや劇中劇のミュージカルのシーンとして無理なく繋がっている。そういえば、この手法は映画「Chicago」でも使われていたなぁ。特にラストでRoy ScheiderとBen Vereen(ブロードウェイの北島三郎?)とが絡むダンスナンバー「Bye Bye Love」(オリジナルは1957年のThe Everly Brothers)は圧巻。初めて観たとき、僕はこのラストシーンに完璧に圧倒された。それから何度も見たけど、今見てもBen Vereenのダンスシーンはスゴイ存在感。

この映画では己の才能を恃みに周囲に多大な迷惑を掛けながらワガママ放題を通してきた初老の振付師、彼の死を前にした悲哀が身に染みた。Fosse自身、この頃既に自分の死を意識していたのだろうか。この映画を初めて観たのは二十歳前。にもかかわらず、この初老の男が自分にだぶって見えて仕方なかった。急速にこの主人公の年齢に近づきつつある今、振り返ってみると、まさに「周囲に迷惑を掛けながらワガママを通して」きてしまったような気がする。そして、多分これからも懲りることなくワガママを通して行くのだろう。この場を借りて「皆さん、こんな僕でごめんなさい」と取り敢えず形だけでも謝っておこう。自分の心のある部分を鏡のように見せられる映画で、僕の中では文句なしにベストテン入り。

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コメント

Jesusは濃かったですか。うむ。
ちなみにAppleのiTunesミュージックストアでも何曲か試聴できるみたいです。

投稿: Iseita | 2004.08.20 06:02

「Jesus...」はビデオで見たんですけどね、映画全体、ちょっと暑苦しい。力入り過ぎという印象でした。

FOSSEはまだ舞台も継続中かな?だとしたらしばらくは安くならないかもしれないですね。

投稿: Rパーカー | 2004.08.19 08:44

Ben Vereenの歌はJesus Christ Superstar (A Decca Broadway Original Cast)
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/B00008QSBZ/
に2曲入っているようです。このCD、Amazon.co.jpでも買えます。Jesus Christ Superstarは映画も舞台も見たことないのですが。

FOSSEは観てません。DVDが安くなるのを待っているところです。でも、そんなにいいのなら買ってもいいかな。

投稿: Iseita | 2004.08.18 10:43

フォッシー、大好きです。彼の弟子(and愛人)だったAnn Reinkingが振り付けをした(フォッシーのオリジナルの振り付けもあり)「FOSSE」はご覧になりましたか?DVD版にはBen VereenとAnn Reinkingが出演してます。機会がありましたら是非に!あと、NYCバレエのプリンシパルのEdward Liangも出演しています。

Ben Vereenの歌が素晴らしくて、アマゾンでCDとかないのか探しましたが、本当に舞台の人らしくて、見つけられませんでした。

大好きなフォッシーのことなので、随分、熱くなってしまいました^_^;

投稿: Rパーカー | 2004.08.18 09:37

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