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2004.03.29

ソメイヨシノ

photo/P1030608L

ソメイヨシノの起源にはいくつかの説があります。幕末ー明治初期に染井村(今の東京都豊島区)の植木屋さんが交配したヤマザクラの雑種であるというのは有力な説の一つです。「ヨシノ」の部分は桜で有名な奈良の吉野にあやかったネーミングだとか。
今でこそ、日本での桜の約8割を占めるといわれる代表品種ですが、意外にも比較的新しいものなのです。桜吹雪で有名な遠山の金さんの生没年は1793-1855なので、背中の桜吹雪はソメイヨシノではなくヤマザクラあたりじゃないといけないことになりますね。そもそも彫り物自体がフィクションなんでしょうけど。
ところでソメイヨシノは不稔雑種で芽が出るような種子ができません。じゃあどうやって個体数を増やすのかというと挿し木、若い枝の一部を切り落として植えると根が出るってやつです。つまり種子によって子孫を増やせないソメイヨシノは挿し木という人間の手を借りたクローン技術によってのみ増殖可能で、さらに、世界中に一体何万本のソメイヨシノがあるのかわかりませんが、そのすべての遺伝子は同一なのです。考えてみるとちょっと不気味な感じがしますね。ソメイヨシノのその一種妖しい魅力もその辺に秘密があるのかもしれません。

photo/P1030610L

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